The Curse Of The Dark Impaler The Monster Hunter

闇の串刺し公の呪いとモンスターハンター By Thickwil

 昔々、ある所にグレタという名前の、有名なモンスターハンターの一人娘がいました。

 グレタは父親のことをいつも誇りに思っていました。父は、人々を襲う邪悪で残酷なモンスターとの勇敢な戦いの記憶を娘に話して聞かせました。モンスターの話はグレタを怖がらせましたが、同時に彼女をとても興奮させました。彼女が子供のとき、時々父親はヴァンパイアを殺す時に使用した木の杭をおもちゃに遊んでくれました。
 グレタが成長し、若く美しい女性に生まれ変わった時、父親は今までのモンスターとは別の話を娘に語りました。通常のヴァンパイアより遥かに危険な悪魔たちの話です。身体能力は人間より遥かに優れ、筋肉で覆われた肌は、闇のように黒く、鉄のように硬い悪魔たち・・・。
グレタの父親は娘に説明しました。彼らの姿形は人間に見えても、危険で野蛮なモンスターであり、人間の形をした悪魔であり、特にグレタのような若い女性に脅威を与える超自然的能力を持っているというのです。
 やがてグレタはさらに歳を重ねてさらに美しくなりました。父親はあのモンスターの邪悪な力から守る術を学ばねばならないと、娘にしつこいほどに言い聞かせました。

 グレタの父親は娘に警告しました。国の辺境に住む女性たち、特に妙齢の女性たちが闇のモンスターによって次々と餌食にされているというのです。どのような身分の女性も、モンスターの魔の手から逃れることはできませんでした。モンスターは辺境に住む男達の妻・娘・母親・姉妹を次々とさらっていきました。時には家族の女性たちが一度に消えてしまうことさえありました。
 国境の山脈沿いにあった修道院は、一夜のうちに十数人の修道女がさらわれました。風に吹かれた落ち葉のように、彼女たちの姿は消え失せ、院内には下働きの老婆の死体が残されているだけでした。彼の手足は悪魔たちに引きちぎられ、表情は恐怖で引きつっていました。難を逃れたのは、所用で遠出をしていた院長ただ一人でした。彼女は修道女たちの無事を神に祈る他ありませんでした。
 さらわれた女性が生きて家族のもとに帰ってくる事はめったにありませんでした。もし帰って来たとしても、彼女たちは既に悪魔に憑依されてしまっているか、自ら黒魔術を行う魔女に成り果ててしまっていたのです。しかしほとんどの場合、モンスターにさらわれた女性たちは二度と姿を見せることはありませんでした。
 グレタには卑劣な闇のモンスターがさらった女性たちにどのような仕打ちをしているのか知る術はありません。彼女の頭の中でモンスターのイメージはどんどん膨らんでいきました。グレタは毎日のようにモンスターの姿を想像し、毎晩のようにモンスターの夢を見ました。何度も聞かされたモンスターの話は彼女を怯えさせましたが、それ以上に彼女に興味を抱かせました。闇の肌をした女性をさらうモンスターの話はグレタを興奮させましたが、彼女はその興奮の正体が自分でも理解できませんでした。
 グレタは父親に自分の奇妙な考えと毎晩の夢について尋ねる勇気はありませんでした。そんなことをすれば、父親は彼女が悪魔に憑依されてしまったと思うでしょう。かといって、グレタは母親に相談することもできませんでした。なぜならグレタが物心ついた頃には、彼女に母親はいなかったからです。

 かつてグレタが分別のつく年齢になった時、父親は教えてくれました。彼女の母親はある夜、恐ろしい熱病によって急逝してしまったのです。母の魂が救われるように祈って欲しい、父親はそう言いました。
 グレタがさらに成長してヴァンパイアの話に興味を持った時、恐らく母親には別の運命が降りかかったのだろうと思い始めました。父親は闇のモンスターたちをひどく憎みモンスターハンターの使命を続けていました。闇のモンスターたちは女性たちをさらっていくのです。母親は実際には邪悪な闇のモンスターによってさらわれたのだろうと、グレタは想像し始めていました。
 疑問はグレタの頭の中でどんどん成長し、彼女はついに勇気を振り絞って父親に全ての疑問をぶつけました。勇敢なモンスターハンターは気落ちした様子で、娘の前でハラハラと涙を流しました。父親は一言も言葉を発しませんでした。
 その夜以来、グレタはその時の父親の反応と彼の悲しそうな表情を思い出しては、罪悪感に苛まれました。自分の信条を変えないと決めていましたが、同時に優しくて父親思いの娘である彼女は、もう二度と母親のことは尋ねないと誓いました。

 理由は違えど父親がそうであったように、グレタもまたモンスターに取りつかれていました。グレタは毎晩夢の中でモンスターを見ました。女性たちをさらうモンスター・・・彼女の母親も同じようにさらわれ・・・やがてグレタ自身も同じように捕まる夢を・・・。
 しかしグレタは自分がモンスターを恐れているとは思いませんでした。彼女はモンスターたちが夜こっそりと誘拐できるような田舎娘ではないのです。彼女は勇敢なモンスターハンターの娘であり、父親を誇りに思っていました。モンスターのあらゆる知識と、彼らから身を守る術を父親から教えられていました。
彼女は自分が闇のモンスターの邪悪な力に負けることなどあり得ないと確信していました。そして、自分自身がそのモンスターを討伐しなければならないと考えていたのです。

 グレタがモンスターハンターになりたいという希望を父親に伝えた時、父親は一人娘の忠実さと勇気を誇らしく思ったのと同時に、彼女に降りかかるであろう危険を考えると恐ろしくも思いました。彼は愛する娘に対しては過保護で、グレタにモンスターハンターとしての人生を歩んで欲しくは無いと答えました。
 父親はグレタを見つめました。彼女は美しく高潔な女性に成長しており、彼女が望みさえすれば、国中のどんな男性でも婿に迎えることが出来ました。確かに父親の考える通り、グレタが訪れた場所では男性たちからの賞賛と敬慕が止むことはありませんでした。良き妻となって多くの子供に恵まれる、それがグレタの父親が愛しい娘に望んだ人生でした。
 グレタは父親の懇願に従順に従い、危険な闇のモンスターの追跡という自分の望みを諦めようとしました。しかし闇のモンスターは彼女の頭の中から離れようとはしませんでした。毎晩彼女は闇のモンスターの夢にうなされました。

 そして数年の月日が流れ、グレタは数多くの求婚者と付き合いましたが、誰一人として彼女が心を惹かれる男性はいませんでした。モンスターハンターの父親のように勇敢で英雄的な男性は存在しませんでした。どんな男性も一回か二回夕食を共にしただけで、彼女の興味は失われてしまったのです。どんな甘い言葉も、闇のモンスターを討伐するという彼女の心中の望みを揺るがせる事は出来ませんでした。
 それ以上に、グレタは父親の健康を心配するようになっていました。長年のモンスターハンターとしての冒険が、父親の身体を蝕んでいたのです。彼はモンスターとの戦闘から戻るたびに、傷つき疲れ切っていました。もはやモンスターハンターとしては年を取りすぎていました。
 グレタは父親に引退するようにお願いしましたが、父親は取りつく島もなく拒絶しました。善良な女性たちが2度と犠牲にならないと確信できるまで、闇のモンスターと戦い、根絶させなければならないと言うのです。彼は自らの命の危険など一切顧みず、モンスターの討伐にますます取りつかれている様子でした。
 グレタには父親の意思を止めることは出来ません。だから彼女は父親の使命の手助けをしたいと願いました。父親の反対にも彼女は諦めませんでした。その日の間、グレタは何度も何度も父親を説得し、ついには父親も娘の提案を了承せざるを得ませんでした。

 娘が同行するようになってからさらに1年後、グレタの父親はついにモンスターたちの王、「闇の串刺し公」と呼ばれる卑劣なモンスターを追い詰めました。最果ての高い山脈の頂上に長い間放置された朽ち果てた教会。その地下の奥深くに、闇の串刺し公の邪悪な宮殿が存在するというのです。
 串刺し公の居場所を探し出せたのは、王様が多くの兵隊を駆り出して探索をしたおかげでもありました。王様の一人娘は、散策の時に侍女たちとともに、串刺し公にさらわれてしまったのです。王様は多額の褒美を約束し、国中の兵隊を使って串刺し公と娘を探しました。王妃様は娘を心配するあまり寝たきりになってしまいました。
 グレタは父親と共に王様に謁見し、串刺し公を必ず討伐すると約束しましたが、父親は兵隊たちを撤退させるように、王様に頼みました。闇の串刺し公は闇の肌を持つ悪魔たちの中でも最も強力な力を持つと言われ、それを滅ぼすることが出来るのは、特別の聖なる儀式だけだとされています。
グレタの父親は力説しました。多くの兵隊が向かっても犠牲が大きくなるだけだと言うのです。王様は名高いモンスターハンターの言葉を信用し、彼に討伐を命じました。
モンスターハンターは王様に力強く約束しました。もし串刺し公を滅ぼすことが出来れば、全てのモンスターは永遠に力を失い完全に消滅するのです。王様も、家族を奪われた兵士たち、修道院の院長も、彼の言葉に勇気付けられました。

 父親がグレタに同行と手助けを求めた時、彼は娘の身の危険を考えると、心臓が締め付けられるようでした。しかしそれ以上に闇の肌の悪魔たちへの憎悪が彼の中に炎のように燃え盛っていました。
 グレタは長い間夢の中で悩まされた闇のモンスターと戦う時が来たのだと思うと、父親の言葉に誇らしげに応じたのです。

 グレタと父親は「闇の串刺し公」を討伐するために出立しました。

 そして数日後、日の出まで2時間程となった朝方、グレタは父親につき従い麓の村を発って山脈へと向かいました。2人は薄暗い森の細い獣道を抜け、古い教会の廃墟を目指しました。邪悪な黒い悪魔、「闇の串刺し公」が、そこを住処としているはずです。

 グレタは月の光に照らされた獣道をはうように、父親の後ろを進んでいきました。紐できつく締められたボディスは、彼女の豊満な乳房をかろうじて押さえつけていました。若く美しいブロンドは足を止めて呼吸を整えると、早朝の山の冷気から身を守るために、質素な綿の服に外套を引き寄せてフードをかぶりました。
 しかし、グレタには身体に別の寒気のようなものを感じていました。彼女は父親が戦った闇の悪魔の話を聞いて育ち、そしてその悪魔と相見える日を心待ちにしていました。いつもそれを興奮しながら思い浮かべ、その危険性についても十分に理解しているつもりでした。
 グレタは未来に待ち受ける危険を完全には理解していませんでした。しかし突然、彼女の全身を不安が冷気のように襲ったのでした。闇のモンスターと戦う時が迫ってきたという現実が、若いグレタの勇気を揺るがせ始めていました。

 「グレタ、大丈夫か?」
父親の声が彼女の頭上から聞こえました。グレタが顔を上げると、父親は足を止めて彼女の方に振り向いていました。

「ええ、パパ」
グレタは弱々しく笑うと、深呼吸をしました。呼吸のたびに彼女のふくよかな胸がブラウスとコルセットの間からはち切れそうな程に膨らみました。ミルクのような白い肌が月の光に輝いていました。
「パパ、少し休憩しない?」

 「愛しい娘よ、悪いがそれは出来ない」
グレタの父親はそう囁くと、彼女の所まで下りてきて肩を支えてくれました。そして今度は少しゆっくりしたペースで、娘と肩を組んで獣道を登り始めました。
「もうすぐ日が昇るから、急がなければ。闇の串刺し公が眠りにつくために戻ってくる前に、私たちは奴の住処に辿りついて隠れなければならない。串刺し公は長い夜の邪悪な行為で疲労しているだろう。それを逃さず討ち果たすのだ!」

 「ええ、パパ」
グレタは囁いた。
「けど・・・、正直恐ろしいわ」

 「恐れるな、愛しい娘よ」
グレタの父親は勇ましく言いました。
「私が奴のようなモンスターと何度も戦った事があると知っているだろう。私がここにいてお前を守る限り、奴はお前を傷つけることは出来ない!娘よ、恐怖に負けないでくれ。パパはお前の助けが必要だ!お前は勇敢なパパを信頼しているだろう?」

 「ええ、パパ」
グレタは微笑みました。父親の静かで冷静な声が彼女の心の中に響き、全てがうまく行くように思えてきました。グレタの全身を襲っていた震えは止まっていました。
父親は彼女の助けを必要としており、彼女は常に父親に従ってきた忠実で優秀な娘でした。どうして父親の言葉を疑うことが出来るでしょう。父親は誰よりも勇敢で強い男でした。愛する娘を守り抜いてくれます。
 グレタの父親は今回のモンスターハントも完璧にやり遂げ、彼女を守ってくれるでしょう。なぜ彼女は先程まであんなに不安を感じていたのだろうか?
 グレタは突然足を速め、興奮した様に、にこっと笑いました。
「今まで震えていたのが馬鹿みたい。私はパパが守ってくれるものね!」

 ヴァンパイアスレイヤーは笑いかける娘の大きくて純粋な瞳を見つめました。そこには少しの疑いも存在しませんでした。彼はグレタの自分に対する信頼から力が湧き出てくるのを感じていました。自らの心の中の疑いを掻き消そうとするかのように、彼も彼女に笑い返しました。
 先程までのグレタの様に、彼もこの先に待ち受けるものに恐怖を感じていました。待ち受けるモンスターは通常の黒い悪魔たちではなく、彼らの主、邪悪な王、「闇の串刺し公」なのです!
 グレタの父親の頭の中には、妻が連れ去られた夜のこと、それを阻止できなかった無力な自らの姿が思い出されていました。同じ運命が若く美しい娘にも降りかかるというのだろうか・・・?
 「馬鹿な!」
彼は心の中で自らを奮い立たせました。あの悲劇で妻を失ったとき、彼は若く弱い男でした。今、彼は強く熟練したモンスターハンターとなったのです。そして彼は娘に邪悪なモンスターの力から身を守る術を学ばせました。さらに彼女には彼らに対する武器も与えていたのです。

 「グレタ」
ヴァンパイアスレイヤーは娘に尋ねました。
「私が渡した杭は持っているだろうね」

 「ええ、パパ!」
グレタは誇らしげに、長く太い木製の杭を華奢な白い手で掲げました。そしてその黒い木の杭を、ボディスとミルクのような白い膨らみの間にしっかりと挟み込みました。
 彼女は黒く長い杭を指で撫でてみました。その滑らかで確かな感触は、金の十字架のネックレスで神に祈る時のように、彼女に安らぎを与えてくれました。

 「おりこうさんだ!」
グレタの父親は彼女の額にキスをしました。
「その杭はいつでも使えるようにしておきなさい。すぐに必要になるかもしれない。かつて納骨堂に使っていたという教会の地下はすぐそこだ。串刺し公はすぐに戻ってくる。そして奴が戻ってきた時、その杭を奴に突き立ててやるのだ!」

 「準備万端よ、パパ!」
グレタは父親の言葉に答えて、再び父親の後ろに続いて歩き始めました。そして白い両手で硬く太い杭を握りしめました。彼女は両手に握られた杭を見つめました。その長さと太さ。黒い杭は彼女の青白い程の肌と、美しいコントラストを現していました。彼女の全身から、恐怖がゆっくりと流れ出ていきました。
 グレタは手元で、この長く黒い杭を突き立てる練習を始めました。彼女は忍び笑いしそうになるのをこらえて、少女のように顔を赤くしました。グレタはその突き立てる練習を続けるうちに、今度は体中に興奮が湧き上がってきました。冷たい山の空気に対抗するかのように、落ち着いた熱気が彼女の体中に広がっていきました。
 グレタは山の冷気を切り裂くかのように、杭を前後に、上下に動かし続けました。彼女はとても暑く感じて、かぶっていたフードを取りました。彼女のブロンドの髪が月の光に微かに光りました。ふと、ボディスの紐が急にきつくなったように感じ・・・彼女は紐を緩めました・・・少し・・・もう少し・・・あとちょっと・・・。

 「グレタ?」
グレタの父親が声をかけました。
「娘よ、準備は良いか?」

 「え・・・、ええ、パパ」
グレタは催眠状態から眼が覚めたかのように、父親に返事をしました。
「わ、私は・・・大丈夫!」

 グレタはいつの間にか離れてしまった父親に、小走りで追いつきました。

 2人からは見えない山腹の森の中で、黒い影が2人を見つめていました。そして、その人影は再び闇の中に消えていきました。

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 モンスターハンターと娘は、日が昇る直前になって、地下納骨堂にたどり着きました。荒々しい岩と枯れ果てた木々、雑草に囲まれた地下の入り口には、まるで2人を迎えるかのように、花々が生い茂っていました。

 モンスターハンターは振り返って娘の顔を松明で照らしました。娘はなんて美しいのだろう!彼は娘が母親に瓜二つである事を思い出さざるを得ませんでした。
 ・・・彼の美しい妻・・・彼女の悲鳴は何度も彼の記憶の中で響き渡りました。彼が目撃した光景・・・何年も前、彼女はモンスターにさらわれ、二度と会うことはありませんでした。

 「準備は良いか?」
モンスターハンターは娘に、そして恐らく自分自身に尋ねました。

 グレタは手の中の長くて硬い杭をしっかりと握りしめました。彼女は静まり返った真っ暗な地下納骨堂の入り口を見つめ、前途に待ち受ける危険を想像していました。彼女が大きく息を吸い込んで深呼吸をすると、彼女の豊満な膨らみが大きく持ち上がりました。彼女の中に疑問と恐怖が再び蘇って、頭の中を渦巻いていました。
大丈夫だろうか?
本当にできる?
父親を本当に手助けできる?
父親は自分を守ってくれる?
もし無理だったら?
モンスターが強すぎたら?
奴らは何をするの?いえ、奴らはさらった女性たちにどんな仕打ちをしたの?
 グレタはめまいを感じて、心臓の鼓動がどんどん早くなっているのが分かりました。

 「大丈夫か、娘よ?」
 グレタの父親は再び尋ねました。
「確実にやり遂げなければ。それでも大丈夫か?」

 呆然としたグレタには父親の声は聞こえませんでした・・・。彼女の耳には、自分の心臓の鼓動だけが響いていました・・・その鼓動は耳の中でどんどん大きくなって・・・他の音をかき消して・・・他の全ての存在も・・・その時、声が響きました。
 それは僅かなささやきでした。グレタの心臓の鼓動に合わせるように、耳の中に忍び込んできました。最初の声は柔らかで紳士的な響きでした。しかし彼女の鼓動のように、それはどんどん大きく、高圧的になっていきました。不思議なことに、その響きはグレタを冷静にさせ、彼女の鼓動は落ち着いていきました。
その声は若いブロンドに命令しました。
「グレタ・・・」
「来るのだ、グレタ・・・」
「お前の恐怖のもとへ・・・」
「来い、お前の運命のもとへ・・・」
「来るのだ・・・!さあ来たれ!」

 「はい」
グレタは声に静かに答えました。地下納骨堂の暗い入口を見つめ、ゆっくり前へと歩み出そうとしました。彼女は外套の留め金を取ろうと手を伸ばしました・・・突然、かさばった衣服を脱がなければならないと感じて・・・
「ええ・・・今・・・行きます」

 「待て!」
グレタの父親が彼女の肩を掴み、そのまま暗闇の中へ飲み込まれようとするのを引き留めました。

 「パパ?」
グレタは父親の手によって現実に引き戻され、驚きの声をあげました。彼女は父親を見つめ返し、自分の身に起こった事を尋ねようとしました。しかし、父親は彼女を置いて地下納骨堂の中へと入りこみました。

 「私が先頭で進まなければ!」
グレタの父親は彼女に言いました。
「もし奴が既に帰ってきているならば、寝床で我々を待ち受けているはず、その時は踏み込んだ瞬間に討伐する!奴にお前を奪われたりすれば、私は決して自分自身を許せない!私のすぐ後ろについてくるのだ。いつでも自分の身を守る準備をしておきなさい!私の言う事をきっちりと守りさえすれば、全てうまくいくさ」

 「え・・・ええ、パパ」
グレタは小さな声で返事をすると、自らの恐怖を抑え込んで、父親の後ろから地下へと入りました。

 モンスターハンターは地下に入ると、納骨堂の床を指さしました。たくさんの金貨や宝石、指輪が石畳の床にまき散らされていました。その中には、多くのロザリオもありました。かつてさらわれた修道女たちの物に違いありませんでした。

 「ああ!」
グレタの父親は悲しげに囁きました。
「これを見なさい。邪悪な魔女たちに捧げられたものと、悪魔に生贄にされた女性たちのものだ!」
グレタは思わず身震いして、手中の尖った木の杭を確かめるように再度握りしめました。

 「どうやら、奴らは戻ってきてはいないようだ」
グレタの父親は囁きました。
「しかし、いつでも杭を使えるようにしておけ!」

 「ええ、パパ」
グレタがそう言って杭を構えた時、外套が肩からずり落ちそうになりました。彼女が外套を落ちるのを抑えた時、留め金が外れている事に気付きました。
 いつの間に?
 美しいブロンドのハンターは手に持った杭の感触を確かめると、もう一度フードをかぶりました。
 その瞬間、彼女は何かに顔を叩かれ、フードが後ろに捲られました。

 「あっ!」
グレタは思わず悲鳴を上げ、顔を殴った何かから逃れようと頭を振りました。すると、彼女の頭上から蝙蝠が飛んでいくのが見えました。グレタは大きく松明を振り回し、その蝙蝠を追い払おうとしました。しかし、グレタが蝙蝠に向かって松明を振った時、松明の柄が彼女の手からスルリと抜けてしまいました!
 パニックになったグレタが、松明が床に落ちる前に拾い上げようとした時、彼女の頭の中には、もう一方の手に握っていた木の杭の事はありませんでした。松明に両手を伸ばそうとした瞬間、木の杭も同じように空中に円を描きました。松明と木の杭は、両方とも空中に放り投げられた状態になりました。明かりと安全、2つの選択肢を迫られたグレタは、取り乱して木の杭を掴もうとしました。
 運命のいたずらか、グレタが必要とする長い木製の武器は、彼女の美しい白い指の間をすり抜けていきました!それを拾おうとした彼女の目の前で、木の杭は近くの壁に跳ね返り、納骨堂の石造りの棚の陰に飛んでいきました。闇の中から杭が転がる音と、それが石壁に反響する音が彼女の耳に響きました。
 一瞬の出来事でした!
あっという間にブロンドの女性は明かりだけでなく、黒い串刺し公に立ち向かう唯一の手段も失ってしまったのです!

 「グレタ、どうした?」
グレタの父親は振り向いて娘の安全を確認しました。
「大丈夫か?」

 「ああ、私の杭が!」
ブロンドの娘は叫びました。
「パパ、杭を落としてしまったの!」

「しっ!」
モンスターハンターは娘の言葉にぎょっとしました。
「急げ!早く見つけて静かにしろ!私は周囲を警戒して奴らがいないか確認する!注意しろ!」

 グレタは杭を見失った石造りの棚の所へ急ぎました。彼女は棚の所で膝をつきました。彼女の豊満な胸がブラウスの下で強調されるように持ち上がります。納骨堂の石棚は真っ暗で闇に覆われていました。グレタの眼には杭がどこにあるのか、さっぱり分かりませんでした。
 グレタは目が闇に慣れるのを待っている事は出来ませんでした。石棚の闇の中に手を突っ込むと、手探りで無くした武器を探しました。すぐに、グレタの優美な白い指に、長くて硬い、円筒形の物体が触れました。彼女は笑って、安堵の溜息をつきました。

 「ああ、心配しないで、パパ!見つけたわ!」
グレタは父親に呼びかけると、膝をついたまま長い木の杭を掴みました。
 しかしその時、グレタは何かが奇妙に感じられました。グレタは木の杭を持ち上げようとしましたが、それは何かに固定されているかのように動きません。彼女は何かに引っかかっているのかと思い、杭を引っ張りました。
 グレタはふと、木の杭が彼女の記憶より大きくなっているように感じました・・・遥かに大きい・・・。以前より長く重くなっているだけでなく、彼女の優美な白い手では、握った際に親指と他の指がつかない程に太くなっていました。グレタが杭をしっかりと掴んだとき、彼女の眼にもその大きさははっきりと分かりました。
「パパ?杭がずいぶんと大きく見えるわ!」

 グレタの父親は前方を警戒して、彼女より20歩程先にいました。彼は松明をかざして納骨堂を調べ、壁の隅や石棚に悪魔がいた痕跡が無いか調べていました。黒い串刺し公が休息の為に納骨堂に戻ってくるまで、彼とグレタが安全に待機できるかを確認していたのです。
 彼は自分の任務から眼を離さず、グレタに返事をしました。

 「ああ娘よ、今夜持参した杭はお前が以前見たものより遥かに大きいやつだ!」
グレタの父親は探索に気を取られていて、娘の言葉の意味を勘違いしていました。
「心配するな、お前ならそれを扱うことが出来ると信じている!」

 グレタは父親の誤解を訂正しようとはしませんでした。彼女の注意は、自分の手で握った物体に注がれていました。正体不明の物体。しかし、少なくとも先程落としてしまった木の杭ではありません。父に渡された杭よりは明らかに長く太い代物で、手の中の感触は硬く温かいものでした。
 グレタは地下の壁を破って生えた木の根ではないかと想像しましたが、木の根にしては真っ直ぐで硬すぎました。

 ようやく闇に慣れたグレタの眼に、膝をついた床の脇に転がっている木の杭が見えました。彼女は空いた手で素早く杭を拾い上げ、自分の顔の前にかざしていました。
 その武器を改めて握った時、もう一方の手の中の物体と比べると、とても小さく、貧弱に見えてしまいました。グレタは両手でそれぞれの杭を持ったまま、闇に眼を凝らしました。グレタはようやく、その物体の正体が分かりました。

 「ああ、神様!なん、なんて大きさなの!」
グレタは青い瞳を恐怖で見開いたまま、あえぎ声を上げました。彼女の左手に握られた木の杭は、長さは14インチ(35.56cm)、直径3~4インチ(7.62~10.16cm)程でした。
 彼女の右手に握られたモノ・・・長さは16インチ(40.64cm)、直径6~7インチ(15.24~17.78cm)・・・それは巨大な黒い生殖器だったのです!

 「分かっている、娘よ!」
彼女の父親は探索を続けながら叫びました。
「以前使い慣れたものよりは遥かに大きい杭だ。しかしそれが必要なのだ!今夜戦うのがどんな相手か分かっているだろう!?」

「黒い串刺し公よ、パパ!」
グレタは膝をついた自分の前に仁王立ちしている黒い悪魔を見上げて叫び声を上げました。彼はモンスターのようであり、悪魔のようでもありました。しかしとても人間によく似ていて、ハンサムな新種の人類であるようにも見えました。
 身長は約7フィート(213.36cm)、肩から闇のような黒い外套をかけている以外は、身体に何も身に着けてはいませんでした。外套は大きく開けられていて、波の形の様に盛り上がった筋骨隆々の黒い肉体が露わになっていました。
 彼がグレタを見おろして邪悪な笑みを浮かべると、彼の眼光が彼女の魂を貫くかのようでした。その視線に耐えきれずに顔を伏せるブロンドの少女。彼女の大きな青い瞳に映ったのは、自らの白い手に握られた、脈打つ黒檀のような生殖器でした。彼女の視線は黒いコックと黒い木の杭の間を見比べて、さまよっていました。
 グレタがお守りのように握りしめていた木製の武器・・・、それは黒い串刺し公が突きつけた残忍で巨大な武器と比べて、あまりに貧相で無力に思えました!
 「ああ、神様、パパ!闇の串刺し公よ!」

 「ああ、分かっているな!」
 彼女の父親は、娘に迫っている危険に気付かないまま答えました。
「私たちが戦うのは、闇の串刺し公だ!」

「静かにするのだ、娘よ」
グレタが悲鳴を上げようと口を開いた瞬間、彼女の頭の中に声が響きました。
「お前は私のものだ、グレタ!お前の声も、お前の身体も、私が命ずるままにあるのだ!」
 彼女は本能的に、それが黒い串刺し公の声だと理解しました。まったく同じ声を彼女はつい先程耳にしていました。・・・山脈を登る途中で彼女のボディスを緩めようとしたのも・・・、地下納骨堂へ彼女を導こうとしたのも・・・今と同じ声でした。
 頭の中の声はもうその時のように、密やかに、紳士的に彼女を誘うものではありませんでした。彼女の頭の中に悪意に満ちた命令が響いていました。グレタは恐怖に震え、左手に握った杭を取り落しました。そして美しいブロンドのハンターは、右手を緩めて後ずさりし、串刺し公のコックから逃れようとしました。

「握ったままにするが良い!」
「声」がグレタに命じると、彼女の身体は金縛りにあったように動けなくなってしまいました。
「お前の考える事は、手に取るように分かっている。お前の本心は私を求めている事も知っている。まずは用意をせねばなるまい!私の力で、お前を相応しい姿にしてやろう!」

 グレタは突然コルセットの紐が緩むのを感じました。彼女は黒い悪魔の意思に逆らおうとしましたが、串刺し公の前ではあまりに無力でした。彼女は水に浮かんでいるかのように自分の身体が浮遊するのを感じました。ブロンドの少女は足元を見て、自分が見えない力で本当に空中に浮いている事を理解しました。フードと外套は彼女の肩から脱ぎ落ち、ブラウスは引き裂かれ、彼女の胸が露わになりました。
 わずか数秒の間に、ブロンドのハンターは全ての装備を剥ぎ取られ、全裸となって空中に浮かんでいました。そして彼女の身体はゆっくりと黒い串刺し公の方へと動き始めました。長く白い両脚は大きく広げられ、邪悪な黒い男の前に、無防備に処女の場所を広げていました。

 グレタの頭の中は既に、自らの意思と串刺し公の意思を区別することが出来ない程に混濁していました。彼女は全身に興奮を感じながら、同時に父親が振り向く事を恐れていました。彼女は自分が黒い串刺し公の力に屈するのを父親に見られたくはなかったのです。

 「お前の父親のことは心配するな」
串刺し公の声が再びグレタの頭の中に響きました。
「奴は私がそうさせるまで、振り向く事もお前を見る事も無い。お前の心を支配するのと同じ容易さで、私は既に奴の精神を支配している。今からその証拠を見せてやろう・・・。かつてお前が知ろうとして、お前の父親が教えなかった事があるだろう・・・覚えているか?今から奴に、その話をさせよう」

「娘よ」
グレタの父親は振り向かずに娘に語りかけました。
「悪魔がなぜ「闇の串刺し公」と呼ばれているか、お前は知っているか?」

 グレタは「闇の串刺し公」の巨大な黒いコックを見つめていました。黒檀のような黒いコックが脈打っており、それは杭のように、彼女の濡れた処女の丘に突きつけられていました。彼女の全身は空中に浮かんだまま、ゆっくり、ゆっくりと黒いコックに近づいていきました。

 「ああ、パパ!」
グレタは大きな黒いコックを見つめながら思わず叫んだ。
「知らないわ!で、でも直ぐに分ると思うわ!」

 「私はお前の母親について真実を話した事はなかったな」
グレタの父親は悲しげな顔で話し続けました。
「黒い悪魔たちの一人、闇の串刺し公に母親がさらわれた時の話を・・・」

 串刺し公はグレタにニヤリと笑いかけました。その間にも彼女の身体は邪悪な力によって空中に浮いたまま、ゆっくりと串刺し公に近づいていきました。そして黒い手がグレタの華奢な腰をがっしりと掴むと、もう一方の手で彼女の硬さの残る白い豊満な乳房を愛撫し、弄びました。
 グレタの唇から僅かなあえぎ声が漏れましたが、次の瞬間、彼女は自分の処女地に獣の亀頭が当てられるのを感じれ、思わず息を飲みました。

「い、いや!そんな・・・、入るわけ・・・」
グレタは本能的に彼女の貞操を守ろうと、串刺し公の巨大な黒いコックを両手で握り、半狂乱になって逃れようとしました。それは串刺し公の力の前では、あまりに無駄な努力でした。グレタの大きな青い瞳は、自分の手の中で脈打つ漆黒の杭を見つめていました。彼女は思いました。自分は本当に黒い杭から逃れようとしているのだろうか?

「愚かな娘よ!」
串刺し公の声がグレタの頭の中に響きました。
「何を無駄なことをやっているのだ・・・。今宵お前がここを訪れたのは、私の身体に杭を打ち込むためだと考えているだろう。しかしお前が心の底で本当に望んでいるのは、私の杭で自分の身体を串刺しにされる事だ!お前も心の中では真実を分かっているはず・・・!もし違うと言うならば、私はこうも容易くお前を手に入れることは出来なかった。知っているだろう、ヴァンパイアは相手に招待されない限り、その者の中に入ることはできないのだ・・・無論、お前の中にも!」
 串刺し公は言葉を切ると、割礼を受けていない、脈打った黒いコックで、グレタの処女をゆっくりと犯して行きました。

「アオウウウウーッ!」
グレタは巨大な黒い杭が、守り続けてきた処女を犯して行くのを見せられながら、息切れしたような悲鳴を上げた。黒い杭はまるで意思を持った生き物のように、彼女の目の前で、さらに大きく長く成長していきました。
「こ・・・、これが、真実?」

「ああ、娘よ。私はあの時の真実を恥じている!」
グレタの父親は、まさに娘の花が散らされようとしているのにも気づかず、話をつづけました。
「あの夜、お前の母親は私の目の前で黒い悪魔にさらわれたのだ。そして私はそれを止めることが出来なかった!あの夜、私は黒い獣の力を思い知らされたのだ!」

「そして今日、愛しい娘も失うことになる」
闇の串刺し公の声がグレタの頭の中に流れてきました。
「お前は私の力を思い知るだろう!」
闇の串刺し公はグレタの腰を両手で乱暴に掴むと、岩のように硬くなった16インチ(40.64センチ)の黒いコックを、ブロンドの処女に根本まで串刺しにしました。
その瞬間、グレタの貞操は永久に剥ぎ取られ、悲鳴を上げることもできない激痛が彼女を襲いました。闇の串刺し公が黒い生殖器で自分の白い肉体を串刺しにして処女を奪う様を、グレタは声も出せないまま見つめていました。それは生贄の哀れな子羊のようでした。
 巨大な黒い悪魔はグレタの白い肉体を軽々と起き上がらせると、いきり立った黒い武器をのしかかりながら何度も突き立てました。グレタが感じていた痛みは、彼女が想像すらしたことも無い強烈な快感に変わっていました。グレタは叫び声を上げました。

「ああっ・・・神様、なんて力なの!」
グレタは頭の中を痺れさせるような愉悦の中で叫びました。彼女の百合のように白い手が筋肉質の黒い腕に絡み、隆々と盛り上がった二頭筋と肩に爪を立ててしがみ付いていました。グレタは人生で初めての感覚を味わっていました。闇の串刺し公の生殖器は、彼女の汚れを知らなかった白い肉体の中で、巨大な蛇のように抜き差しされ、脈動していました。
 グレタは顔を上げると大きな青い瞳で、闇の串刺し公の顔を媚びるように見上げました。グレタの耳にかろうじて、彼女の父親がくだらない話を続けているのが聞こえてきました。

 「私は獣が下劣な武器でお前の母親を突き刺す光景を見てしまったのだ!」
納骨堂の反対側で娘に同じ悲劇が起こっていることに気付かないまま、父親は涙声で叫びました。
「悪魔の武器が彼女に振り下ろされるたびに、私の心臓もえぐられるようだった!私は助けることが出来なかった!闇の獣は女性の魂を貫く、彼女の中に邪悪が、彼女の魂は犯され、彼女は永遠に堕落してしまったのだ!」

「お前の父親は、お前を守ることなど出来はしない」
串刺し公は征服感に酔いながら軽口をたたきました。黒い悪魔はグレタの腰を掴み、力強い黒い手で白い肉体を撫でまわし、尻を掴み、豊満な胸を味わい、乳首をもてあそびました。
 グレタは胎内の奥深くに埋め込まれた漆黒の杭が放つ鼓動を感じて、身体をのけぞらして娼婦のようなあえぎ声を上げました。彼女は黒い悪魔に捕まった尻を、本能的に前後に動かしていました。
彼女が闇の串刺し公の巨大な黒いコックを受け入れ、あえいで頭を振るたびに、長いブロンドの髪が空中を舞いました。
「淫婦め・・・締め付けてくるではないか・・・」

 グレタは父親の姿を見て、一瞬正気に戻りました。もし父親が振り向き、愛する娘が憎い敵に犯されているのを見れば、どう思うかは明らかなことでした。
 その時、グレタの両脚の間から背中、そして肩から首の方まで、刺激的で強力な感覚が貫きました。彼女の全身は雷に打たれたように震えました。体中をかつてない程の歓喜の波が襲いました。
 彼女は父親に気付かれないように、思わず叫びそうになるのを堪えました。父親と同じような表情になって唇を噛み、全身を襲う快楽を必死に抵抗しようとしました。

「私は、母親の身に起こった真実を知って欲しくはなかったのだ・・・」
彼女の父親は闇の串刺し公の精神支配を受け、すぐ後ろで起こっている出来事を知らないまま、娘に呼びかけていました。

グレタの頭の中に、再び串刺し公の声が響きました。
「お前はたった今、「真実」を学んだだろう?」

「ああ、神様っ・・・、学びましたっ!お願い!もっと!」
グレタは大きな叫び声を上げました。
飢餓のような強力なうずきが、彼女の全身に広がっていきました。闇の串刺し公に突き刺された肉感的な白い肉体が震え、彼女は苦悶のようなうめき声を出しました。
「オオウッ、オオ、神様・・・イク・・・あなたのおかげ・・・オオ・・・イク・・・ああ、もっと!・・・わたしにイカ(Cum)せて!!」

 「ああ、その通りだ娘よ。お前をここに行か(come)せたのは私だ。詫びなければならない」
 モンスターハンターは、絞り出すような声で続けました。
「しかしお前をここに連れてくる必要があったのだ、グレタ!あの闇の串刺し公を葬るためには、穢れ無き乙女が奴の心臓に杭を打ち込まなければならないのだ。お前は善良で、忠実な娘だ。お前の美徳は今も失われていないと、私は知っている」

 グレタは父親が自分を連れてきた理由を聞いたとき、笑いを堪えることが出来ませんでした。彼女がこれまでの人生で敬愛し続けてきた勇敢なモンスターハンター、今の彼女の眼には、浅はかで間抜けな老いぼれにしか見えませんでした。

「ええ、そうよ、パパ!」
グレタは大声で笑いました。
「私の穢れ無い美徳は、踏み荒らされた雪のように白いわ!」

 闇の串刺し公は邪悪な笑みを浮かべました。少女は串刺し公に精神を支配されること無く、自ら父親を公然と嘲笑したのです。彼女は彼のものとなりました!串刺し公は石棺の蓋の上にグレタを四つん這いにさせ、後ろから彼女の尻を掴みました。
 完璧な形の白い尻が持ち上げられ、いきり立った巨大な黒いコックが突き立てられました。彼女が串刺しにされるたびに、2つの巨大な黒い球体が、白い下腹部にぶつかりました。

「グレタ、お願いだ!」
モンスターハンターは叱責の叫びを上げました。
「静かにしてくれ!闇の串刺し公はじきにやってくる!」

「オオッッ、で、でも、パパッ!」
グレタは今や父親をあからさまに馬鹿にしていました。
「闇の串刺し公様は来ているわ!今、いまっ、来ている!私の中に悪魔の子種が、イクッ!イクッ!オオオッ、神様、最高!イク、イクッ!イクウウううううう!!」

「驚いたか、間抜けな老いぼれよ!」
闇の串刺し公の声が、モンスターハンターの頭の中に響きました。

 「グレタ!?」
モンスターハンターが振り向いて自分の美しい娘を見た瞬間、彼の瞳に恐怖の色が広がりました。グレタは全裸で四つん這いにさせられ、黒い悪魔達の王に犬のように後ろから犯されていました。彼女の豊満な胸は、身体の揺れ動く動きに合わせて、乱暴に前後に揺れていました。邪悪な獣は馬を調教するかのように、手綱代わりに彼女のポニーテールを掴み、白い尻を何度も平手打ちにし、黒いコックを何度も突き立てて彼女の純潔を汚していました。
 彼女の美しく無垢な顔は汗で光り、今までの人生で感じた事もない、激しい痛みと強烈な快感で歪んでいました・・・。グレタの姿は彼女の母親のようでした。何年も前、モンスターハンターが寝室に入った時に見た妻の姿・・・、今のグレタはその時の母親と全く同じ様子でした・・・。
 闇の串刺し公!彼が何年もの間戦い続けていた最悪の悪夢、それが再び彼の目前に現実となって現れたのです。モンスターハンターは手に持っていた松明と杭を落とし、惨めさと恐怖で2人を見つめていました。

「グレタ!今助けるぞ!」
モンスターハンターは叫びました。杭を床から拾い上げると、それを振り上げました。
しかし、闇の串刺し公が軽く手を動かすと、グレタの父親は金縛りにあったように、全く動けなくなってしまいました。
「やめろおおおぉぉ!!」

「愚か者が!」
闇の串刺し公の大声が響きました。
「かつて、私はお前の妻をお前の眼前で奪い取った。お前はそれを止めることが出来なかった!娘が同じように奪われるのを止めることが出来ると思っているのか?」

「やめろおぉ!」
モンスターハンターは涙を流していました。眼の前で美しい娘が、美しい妻を奪った黒い獣に身体を捧げていました。彼は20年前に妻に尋ねた質問を叫んでいました。
「なぜ、なぜお前はそんな事を?」

グレタの反応は既に、父親を突き放していました。

「あぁ、パパ!」
グレタは息も絶え絶えになりながら泣いていました。
「そんな事ですって?そんな・・・、ああ・・・最高、パパ!イクッ、パパ!私の奥深くまで串刺しにされるわ!」

「グレタ!」
モンスターハンターは必死に叫びました。
「あの時の訓練を思い出せ!お前に教えたことを!戦わなければ!闇の力に抵抗するのだ!」

「もう、遅すぎるわパパ!」
闇の串刺し公に荒々しく犯され、グレタはあえぎ、叫び声を上げました。人間離れした生殖器が、穢れを知らない白人の子宮の中までも串刺しにしていました。
「わ、私は・・・戦いたくない!彼は、か、彼は・・・強くて・・・、大きい、逞しい、逞しいっ、ずっとっ、どんな、今まで会ったどんな男よりも!本物の男よ!」

「奴は男じゃない、人間じゃないのだ、娘よ!」
モンスターハンターは泣き出していました。

「オオッ、パパ!」
グレタは父親をあざけりました。
「パパは馬鹿よ!私は・・・パパに誓ってもいいわ、彼は本物の男・・・オウッ!アア・・・ず、ずっとあなたなんかより、ずっと偉大な男よ!」
「アアオオウウウゥ!パパ!あんたなんかより・・・ずっと逞しい雄!」

「違う、そいつは悪魔だ!」
モンスターハンターは叫びました。彼の顔は怒りと羞恥で真っ赤になっていました。
「その悪魔はお前の母親を殺したのだぞ!」

「偽りを申すな、お前は妻が死んでなどいない事を知っているだろう!」
闇の串刺し公は笑うと、片手を上げました。
「見るがいい、お前の妻はここにいる!」

 串刺し公の魔力なのか、納骨堂の壁に設置されていた松明に一斉に灯がともされました。広い空間から闇が消えていき、周囲の様子が明らかになると、父親の眼に飛び込んできたのは何人もの黒い悪魔たちの姿でした。
彼らは全員が主である闇の串刺し公と同様に巨大で筋骨隆々であり、全員が体に何も身に着けていませんでした。絶望に立ち竦むモンスターハンターの前で、彼らはグレタを取り囲むように前に出てきました。
 その時、黒人たちの中から女性たちが姿を現しました。男たちと異なり、女たちは全員が白人でした。彼女たちの白い肌は天使のように輝いていました。女性たちは美しい身体をさらに際立たせるような、透き通った白いガウンを身にまとっていました。彼女たちの顔は穏やかで、至福の表情をしていました。全員が順位をつけることが出来ない程美しく、全員が若々しく見えました。

モンスターハンターが眼前の奇妙な光景を見ながら呆然としていると、女性たちの中に記憶のある顔を見つけました。彼女こそ彼の愛する妻でした!彼女は20年前に生き別れた時のまま、あまりに若すぎる、美しい姿を保っていました。
モンスターハンターは声も出せずに、長年離れ離れになっていた妻を見つめていました。しかし、彼女は夫に一瞥もくれず、娘のもとへ歩み寄ると腰を落としました。
 彼女はグレタの顔をゆっくりとなでると、優しい微笑みを浮かべました。グレタの母親は娘より長い髪と、僅かに青白い肌を除けば娘と瓜二つでした。年齢差にも関わらず、2人は親子ではなく姉妹のように見えました。

「マ、ママ?」
グレタは青白いブロンド女性を見上げて息を飲みました。

「ええ、そう。愛するグレタ」
グレタの母親は優しく微笑みました。
「あなたの母親です。長い間あなたを一人にしてごめんなさい。でも、今ならその理由が分かるでしょう?」

「あああっ、またっ、はいママ!」
グレタの身体は再び快楽の絶頂を迎えて、彼女は痙攣しながら叫びました。
「分かるわ、ママ!今なら全部理解できる!」

「キャ・・・キャサリン?」
モンスターハンターは妻に呼びかけました。青白いブロンド女性は振り向いて、かつての夫に何の感慨も無い視線を向けると、グレタに話を続けました。

「私はこの闇の男達と共にあるために、あなたの父親のもとから去る必要があったのです」
グレタの母親が娘の髪をなでながら話しかけている時、闇の串刺し公はグレタを後ろから犯し続けていました。
「女性が闇の男達から一度でも子種を受け取ったら、もう二度と戻ることは出来ません。私はあなたの父親を捨てて、彼らと共に行きました。彼らに仕え、子供を産み、そして彼らの為に新しい花嫁を見つけました!
 串刺し公様は私たちに永遠の若さと、決して終わることのない喜びを与えてくれます。私たちと共に来てくれますね、グレタ?
 私が20年前に捨てたように、お父さんを永久に捨てるのです。そして私と同じように闇の男たちを主人として、彼らに仕えましょう?」

グレタは父親を、勇敢なヴァンパイアハンターを見つめました。彼はひざまずき涙を流していました。

「お願いだ、グレタ!」
モンスターハンターは娘に哀願しました。
「お願いだ!ノーと言ってくれ!」

「パパ・・・わ・・・わたしは・・・アアアアアッー!」
グレタは息切れするようなあえぎ声を上げました。

闇の串刺し公は、グレタの若く白い肉体を何度も自らの武器で串刺しにしました。その動きはどんどん早くなり、グレタの全身に喜悦の杭が打ち込まれました。

「もちろん・・・あなたが望むなら、まだ断ることもできます」
グレタの母親は静かな声で言いました。
「串刺し公様の子種があなたの中に入るまで、あなたは完全に私たちの仲間になったわけではありません。でも、あなたがおねだりしない限り、串刺し公様は子種を下さらないわ・・・。さあ、私たちの仲間になりましょう?」

 グレタの母親は娘のほおを優しくなでながら、床にひざまずき、自分の顔を娘の顔の傍に寄せました。2人の黒い悪魔がグレタの母親の両側に立ち、彼女の美しい肩から白いガウンを滑らせ、ゆっくりと脱がせました。グレタは母親が脈打つ黒いコックの前にひざまずき、美しい白い顔の両側にそれを持っていく様を見つめていました。
 彼女は繊細な白い指で、逞しい黒いコックを両肩に乗せました。そして左側のコックを掴むと、愛を込めて黒い生殖器に口づけし、次にそれを口に含んで、亀頭をしゃぶり始めました。彼女がゆっくりと黒檀の杭から唇を離すと、濃厚な精液が唇から滴り落ちました。そして彼女は右を向いて、もう一方の黒い生殖器にも奉仕したのです。

 グレタの母親は2つ目の黒いコックにも口づけとおしゃぶりの奉仕を終えると、コックから手を離して、グレタの方を向いて娘を愛おしむように微笑みました。唇からは黒い悪魔の子種が、よだれの様に垂れていました。
 モンスターハンターと長年生き別れていた妻は、口の中を黒い悪魔の邪悪な子種で一杯にしたまま、美しいブロンドの娘に顔を近づけました。彼女のルビーのような赤い唇が僅かに開いた途端、濃厚な子種が筋を作って流れ落ち、あごに真珠のような輝く水滴を作りました。
 母親の瞳に見つめられたグレタは、本能的にゆっくりと口を開き・・・、母親の口づけを受け取りました。

ヴァンパイアハンターは、自分の妻と娘が舌を絡ませて口づけを交わす様子を恐怖に震えながら見つめていました。邪悪な悪魔の子種が、2人の舌が絡み合う間から流れ出ていました。

 グレタは母親の柔らかい手が胸を愛撫する感触を感じていました。2人の舌は互いの口の中を探るかのように絡み合いました。グレタは手を伸ばすと母親の胸に愛撫を返しました。
 母親の肌はあまりに柔らかく・・・悪魔の子種はあまりに熱い・・・串刺し公のコックは・・・とても硬く・・・深々と自分を串刺しにしている!
グレタは全身を震わせました。彼女の唇から母親の唇が離れた瞬間、グレタの最後の抵抗も砕け散りました。

「なります、仲間になりますッ!」
グレタは悪霊に憑りつかれたかの様に、頭を後ろに仰け反らせ叫びました。
「オウウゥッ!神様、アアッ!おねだりします、ご主人様!貴方様の子種で私を満たして!犯して!種付けしてッ!もっと、もっと下さいッ!」

「グオオオオウウウウウッ!!」
串刺し公は筋肉の塊のような肉体を仰け反らせ、服従を誓ったモンスターハンターの娘・グレタの体内に子種を解き放ちました。

「やめろおおおおおぉぉ!」
モンスターハンターは叫びました。
「そいつは悪魔だ!邪悪な獣だ!神に逆らうものだ!」

「言葉を慎みなさい、哀れで、役立たずな、愚か者!」
グレタの母親は、かつて見捨てた夫を叱りつけました。
「串刺し公様は悪魔などではありません!このお方は神です!」

「神・・・神、そうよママ!」
グレタは泣きながら父親を見上げました。大きな青い瞳は、既に肉欲に艶めいていました。彼女は父親の哀れな姿を見つめながら、串刺し公の動きに合わせて腰を振り立てていました。白い豊満な胸が揺れると同時に、小さな金の十字架がネックレスの鎖に振り回されていました。
「串刺し公・・・様は・・・神!黒い・・・神!大きな黒いコックッ!イ、イクっ!私は串刺し公様のものです!ご主人様の子種を下さい!あああっ!イクううッ!イクウウウウウウウううッ!!!」

「グレタ・・・だめだ!」
モンスターハンターは泥酔者の様にふらつき、床に崩れ落ちた。
「神様、助けてくれ!」

「アアアッ!オオオアアアアアアっ!」
グレタは腰を振りながら叫びました。白人処女の子宮の中に、闇の串刺し公の子種が熱い溶岩の流れのように送り込まれるのを感じていました。邪悪な子種の洪水は彼女の人生を塗り潰し、その魂を永遠に串刺し公に捧げるものでした。
「イク、イクっ!パパ!感じるわ、パパ!串刺し公様の子種が、私の全身に行き渡るわ!最高、最高よッ、パパ!ああ、熱いッ、イクっ!イクっ!もっと。もっと下さいっ!」

「すべて終わりだ・・・」
モンスターハンターは意識を失いそうになりながら、串刺し公の声を聞いていました。
「今、お前の妻も、娘も私のものになった。白子の軟弱者よ、もう2人は、私の思うがままだ。私の兄弟たちにも分け前をくれてやろう。兄弟たちよ!私たちの新しい仲間を祝福せよ!グレタよ、私の兄弟に可愛がってもらうが良い!」

「はい!」
グレタは肉欲で輝く瞳で、納骨堂に集まる黒い肌の男たちに叫びました。彼らの両脚の間には、足の様に長く、岩のように硬い黒いコックがそびえ立っていました。
「可愛がって下さい!その黒いコックで私を可愛がって!」

もちろん、彼らは、グレタの望みどおりにしました。

 無力なモンスターハンターは金縛りにあったまま冷たい納骨堂の床に這いつくばり、美しい、愛する娘を囲んでいる「黒い神」たちを見ている事しか出来ませんでした。彼らの主・串刺し公がグレタの処女を奪い、授精させていたので、彼らはありとあらゆる方法で、美しい白い肢体をもてあそびました。
最初は1人ずつを相手にしていましたが、すぐにグレタは一度に複数の黒い男を相手にする事ができました。グレタの母親や他の女性たちも加わり、父親は眼前でそれを見せつけられたのでした。数人の黒い男たちは、グレタの亜麻色に近いブロンドの髪のふさを黒いコックに巻きつけ、しごいて感触を楽しみ、彼女を辱めました。
グレタの白い手は休むことなく何本もの黒いコックをしごき続けていました。自分を犯す黒檀のような生殖器に、柔らかい唇で感謝の口づけとおしゃぶりをしました。巨大な黒い手が彼女の胸を搾乳するかのように絞り上げ、柔らかく白い膨らみの間に巨大な黒いコックを挟んで、白い乳房で黒いコックをしごきました。グレタの魅力的な尻が持ち上げられ、後ろの穴にも何度も黒い杭が串刺しにされました。
 彼らは主と同様に、次々とグレタの子宮に濃厚な子種を流し込みました。彼らの力によって、グレタの未来は彼らの繁殖牧場となる事が約束されたのです。黒い男たちはグレタを犯す順番を待っている時には、周囲の青白い侍女たちを引きずり倒して凌辱しながら、グレタの身体が空くのを待っていました。そのうちに「黒い神」たちは順番を待つのを止め、美しいブロンドに一斉に襲いかかりました。

 儀式が盛り上がり、怯えきったモンスターハンターは、愛する妻や娘と一緒に祭壇へと連れていかれました。祭壇の上には2匹の「黒い獣」が座っていて、母と娘は後ろを向いて黒い獣の膝の上に腰を落としました。黒い男のコックに尻の穴を串刺しにされ、2人は競い合うように叫び声を上げました。
 叫び声と共に、別の2人の黒い男たちが母娘の長く白い両脚を押し広げ、漆黒の巨大な武器で、彼女たちの子宮の中まで串刺しにしました。
 最後にさらに別の2人が祭壇の上に上り、脇から母娘のブロンドの髪の毛を乱暴に掴み、黒いコックを待ち望んでいた彼女たちの口を、黒いコックで串刺しにしたのです。

 打ちひしがれたモンスターハンターは恐怖に震えたまま、妻と娘がそれぞれ3人の黒い男に同時に犯される様を、祭壇の隅で見せつけられました。
 黒いモンスターの生殖器が彼の娘を串刺しにするたびに、彼の心臓は杭で深々と串刺しにされるような痛みを感じていました・・・。
 20年前、彼は身動きできないまま、グレタの母親が犯される様を見ていました。そして今、同じ光景を見せつけられていました。
かつて妻を失ったことは彼を大きく傷つけました・・・。しかし娘を同じように失うことは、すでに年老いた彼の身体を心には耐えきれない出来事でした。

「グレタ・・・娘よ・・・頼む・・・愛している!」
モンスターハンターは泣きながら、弱々しく手で胸を抑えました。
「た・・・助け・・・て」

 グレタは祭壇の床に倒れて死にかけている父親に一瞥をくれました。黒いコックに口を串刺しにされている彼女は話すことが出来なかったのです。「黒い神々」に3つの穴を滅茶苦茶に犯されている若いブロンドは、父親の助けを求める悲痛な声を無視していました。
それだけでなく、グレタは自分を汚すモンスターたちに一切の抵抗をしようともしませんでした。もっとも、もし抵抗しようとしても、黒い悪魔たちにさらに激しく3つの穴を犯され、彼女自身の苦悶が増えるだけでした。
 モンスターハンターは黒い悪魔の筋肉の間から、娘の美しい顔をかろうじて見る事ができました。グレタが父親を見る眼は冷たく、無様な彼を嘲るような色も見えました。グレタの肉欲は解き放たれ、彼の娘は黒い男たちによって完全に征服されていました。彼女は永遠に彼のもとから去ったのです。

グレタの口を犯していた黒いコックがズルリと引き抜かれ、モンスターハンターに最後の好機がやってきました。彼女は今なら話すことが出来るのです。彼女は父親が助けを求めているのを知っていました・・・彼が胸を掴んでいるのを見ていました・・・自由になったグレタの口から言葉が放たれました・・・。
「イクっ!イクっ!黒いコックでイキますうううゥうう!!」

「や・・・めろお・・・おおお・・・ぉぉぉぉ・・・」
モンスターハンターは途切れるような断末魔を上げました。
彼が最後に見たもの、それは美しい娘と・・・ようやく再開した、愛する妻が・・・3つの穴を邪悪な黒い生殖器で犯されている光景でした。
恐怖で胸を潰されたように、彼の最後の呼吸が吐き出されました。

「パパは死んでしまったの?」
グレタは眼前の黒いコックにキスをし、白い手で愛撫しながら尋ねました。

「ええ、死んじゃったわ」
逞しい黒い神々に夢中で犯されている母親が返事をしました。

「どうでも良いわ」
グレタは周囲の巨大な黒いコックを見まわして笑いました。
「だって、私は本当の家族と出会えウッムウウウウッ・・・」
一本の巨大な黒いコックが、彼女の口を串刺しにしました。

「ええ、愛するグレタ!」
グレタの母親も笑いました。
「ようこそ、私たちは仲間、家族よ!」

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こうしてモンスターハンターは死にました・・・。彼に串刺し公の討伐を命じた王様は、帰って来ない彼に業を煮やし、多くの兵隊を串刺し公のもとに差し向けましたが、彼らも誰一人として帰ってきませんでした。
そしてモンスターハンターが消えてから一年後の満月の夜、串刺し公と多くの黒い悪魔たちが、突然王様の城を襲いました。殆どの兵士たちは抵抗する間もなく殺され、城中の女性たちが黒い悪魔の餌食にされました。

修道女たちの無事を神に祈っていた院長は、無事に彼女たちに会うことができました。しかし、彼女がいくら神に祈っても、黒い悪魔たちを退散させることはできずに、無残に犯されてしまいました。彼女は今までの神への信仰を捨て、「黒い神々」の黒いコックを崇めるようになりました。
寝たきりだった王妃様も、黒い悪魔から逃れることはできませんでした。王妃様が辿った運命は、モンスターハンターの娘・グレタと母親の辿った運命と瓜二つでした。違う点といえば、母親と娘の順番が反対であったということだけでした。

黒い串刺し公によって王国は滅び、邪悪な力に全土が覆われました。モンスターハンターの名声も、じきに忘れ去られてしまいました。しかし彼の妻と娘は、闇の串刺し公のもとで末永く暮らしました。

おしまい

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作中に出てくるボディス
https://ja.wikipedia.org/wiki/ボディス